楽しみながら、悩みながら美術制作。まるで毎日が“文化祭の前日”です。

母校に行って後輩たちに話すと“こんな仕事があるんだ!”とみんなびっくりします。
美術制作は、他の人にゆずりたくないくらい楽しい仕事。テレビ美術をめざすなら、向上心と好奇心を忘れないでください。

文字とデザインでテレビを彩るエキスパート。

「タレントさんが自分の描いたものを喜んでくれたり、番組の中でイジってくれるとうれしくなります」

ドラマで使われる架空の看板やポスター、バラエティ番組のタイトルを掲げたボード、ネームプレートなど、テレビには様々な美術道具が登場する。これらのデザイン・加工を一手に引き受けているのが、春成亜矢子さんら美術制作のスタッフだ。

「青銅でできている学校の表札を、発泡スチロールや塗料だけで作ることも。高級だったり、古かったり、リアルに見せるのが、難しいけれどやりがいがあるんです。またタイトルなどの文字は、華やかでも読めなければ意味がないので、書体や色使いなどに気を配ります」

パスポート、預金通帳などリアリティが求められるものから、オリジナルイラストや文字のデザインまで、仕事の範囲は幅広い。確かな技術とグラフィックのセンス、そしてなによりも“遊び心”が欠かせない仕事だ。
「発注者(美術進行・デザイナー)の方から“おまかせ”といわれれば、それに見合うようなデザインを自分で考えます。いつも作るものが違うので、本当に面白いのですが、その反面、決められた時間内で自分の持っている技術をフルに活用し、仕上げなくてはいけない難しさもあって、毎日が“文化祭の前日”みたいです」

 子どものころから、イラストやデザインをマネて描くのが好きだった。大道具をめざして入った東放学園で、初めて美術制作の現場を見学し“これだ!”と思ったという。天職を見つけた春成さんは、2年次の現場研修で、自作の作品を手に自己アピール。テレビ・映画・CMなどの美術制作を担当している現在の会社への切符をつかんだ。
“やりたいと思ったら、あきらめないことが大切”。常にリアルで楽しく、新しい美術道具を制作することを意識して作業にのぞんでいる春成さん。
「テレビを通し、全国の人の目に留まるものですから、発注された以上のものを提案したいと思っています。オンエアを見てから“こうすればよかった”って思うのは嫌ですからね」

春城さんが手がけた作品の数々

『リンカーン』の手持ちプレート、『ひみつの嵐ちゃん!』ネームプレート、『関口宏の東京フレンドパークⅡ』の目録など。架空のビールラベルなどはコントで使用、パスポートや通帳などのリアルなものは『中居正広の金曜日のスマたちへ』などの再現フィルムでよく使われるという。

交通アクセス

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TEL: 0120-343-261
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