
東放学園に在籍していた頃、バイトのカメラアシスタントとしてテレビ業界に入ったんです。この仕事をめざすなら、やっぱりガマンも大事。続けてきたからこそ、アシスタントからカメラマンになれたとき、その面白さに気づけました。
テレビ技術会社・プロカムに所属し、テレビカメラマンとして活躍している北林良一さん。現在担当している番組のひとつが人気バラエティ『紳助社長のプロデュース大作戦!』だ。この番組の目玉といえば、やはり宮古島の活性化プロジェクト。番組プロデュースの民宿・夢来人を舞台に、お笑いコンビ・レギュラーやノッチなどの奮闘ぶりを目にした人も多いはず。
「印象に残っているのは、夢来人オープンに合わせた宮古島からの生中継。島まで中継車を運んでの大掛かりな中継は、セッティングや終了後の真っ暗な自然の中での撤収作業が大変だったんですが、そのぶんスタッフみんなの達成感もひとしおでしたね」
スタジオ収録では6台のカメラで撮影にのぞむ。出演者全体をとらえるグループショットは“守るカメラ”、一人だけを撮る1ショットは“攻めるカメラ”と呼ばれ、事前にその役割分担をしっかり決めておくことが大切だ。
「スタジオに入ったら、まず“ドライリハーサル”で出演者さんたちの動きや立ち位置などを確認し、番組の流れをつかみます。その後、技術打ち合わせを踏まえ、本番同様にカメラを回す“カメラリハーサル”を行い、本番を迎えます。ちなみにリハや打ち合わせなどのダンドリは、テレビ局によって微妙に違うんですよ」
ハプニングが連続のバラエティだけに、北林さんが大切にしているのは“予測力”。『紳助社長のプロデュース大作戦!』では、島田紳助さんが次に誰に話しかけるか、いつもトークの先を読みながら撮影しているという。
「攻めるカメラと守るカメラがうまく連携していくことで、撮影は成立しているんです。特に攻めるカメラのときは緊張しますね。ファインダーよりも出演者の動きを見ていることのほうが多いくらいです」
仕事の醍醐味を感じる瞬間は、「自分が想像してもいなかった場面を、アドリブでうまく撮影できたとき」と北林さん。今度テレビを見るときは、そんなプロフェッショナルたちのスゴ技を意識して見てみよう!