南々井さんは子どものころから文章を書くことが得意でしたか?
小さいころから本を読むこと、文章を書くことは大好きな文学少女でした。作文など書くことも得意な方でしたね(笑)。ただ、文学に関わらず、あらゆる創作に興味があったので、舞台の台本を書いたり、音楽をやったりと、いろんなことに手を出していました。そのなかで、自分に一番しっくりくるのは“小説を書くこと”だと気づいたんです。
東放学園の在学中に努力していたことは?
クラスの中で一番になること(笑)。ここで一番になれないと、プロの世界で通用しないと思っていたので、授業課題は常に最高の評価をもらえるようにがんばりました! 課題は多かった記憶がありますが、書くことが楽しかったので苦痛ではなかったです。
映画『弥生、三月』などノベライズも執筆されていますが、心がけていることは?
映像には描ききれない“登場人物の心情”をいかに掘り下げるかですね。たとえば、主人公が無言で桜の木を見つめている映画のワンシーンでも、ノベライズではその心の内を細かく綴らなくてはいけません。そうした部分については、かなり自由に書かせてもらえたので、難しくもあり、楽しいポイントでした。
小説家志望の若者たちにメッセージを。
私自身、新人賞を受賞したデビュー作『コカンセツ!』を今読むと、荒削りすぎて恥ずかしいけど、あのときにしか書けなかったものだと思っています。若いときにしか書けない作品、若さゆえに書ける作品を書いてほしい!
小説『転生したら剣でした』は、Web小説投稿サイトから火がついた作品ですね。
執筆にあたっては、まず小説投稿サイト『小説家になろう』のヒット作の傾向や未開拓のテーマなどをすごく研究しました。そのうえで今までになかった“剣への転生”を描きつつ、ライトノベルの王道を守った作品にしようと思ったんです。
書籍とネット小説に違いはありますか?
ネット版は一話ごとに小さな“ 読者を惹きつける要素”がないとすぐに飽きられてしまうのに対し、書籍版はむしろ一冊の起承転結のうねりで読ませることが大切。『転生したら剣でした』の書籍化では、大幅に加筆・修正を行い、イベントの順序を入れ替えたりしています。
小説家になって一番うれしかったことは?
感慨深かったのはドラマCD化。自分の作品に声優さんが関わっていただけるなんて思いもよらないし、オタクとしてはもう最高です(笑)。締め切りに追われてめっちゃ大変なときもあるけど、5年前は「ああ、もう締め切りに間に合わないっ!」って叫んでる自分の姿が夢だったので、文句はいえません(笑)。
小説家のタマゴたちへのアドバイスは?
“つまらなくても、書くのが修行”という気持ちで続けてほしいです。昔はごくわずかな天才たちが出版社に拾い上げられ、ほかの人たちは脱落していたけど、今はWeb小説という場があります。地道な努力秀才タイプにも、チャンスは広がっていますからね。
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