大学と専門学校の違い

あなたの"なりたい"に、最適な道はどっち?

高校卒業後の進路として「大学」と「専門学校」があります。
どちらも文部科学省が定める高等教育機関ですが、教育の目的や学び方には大きな違いがあります。

このページでは、文部科学省などの公的機関が発表しているデータをもとに、大学と専門学校の違いを客観的に解説します。あなたの進路選択の参考にしてください。

大学と専門学校、それぞれの目的は?

大学とは

大学は、学校教育法第83条により「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させること」を目的とする教育機関です。幅広い教養教育と理論的背景を持った専門教育を行います。

専門学校とは

専門学校(専修学校専門課程)は、学校教育法第124条により「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ること」を目的とする教育機関です。特定職種の実務に直接必要となる知識・技能の教育を行い、豊富な実習等による実践的な能力育成を行います。

【出典】

学校教育法第83条、第124条
文部科学省「大学・短大・専門学校と専門職大学・専門職短大の比較」(2023年3月)
URL: https://www.mext.go.jp/content/20230324-mxt_senmon01-000014069_02.pdf

何が違う?大学と専門学校の6つの比較ポイント

比較項目 大学 専門学校
教育目的

学門教育

学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究する

職業教育

職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る
授業の
特徴

・幅広い教養教育
・一般教養科目が必修
・講義が中心

・職業に特化した実践教育
・実習・演習が中心
・総授業の約8割が専門教育

修業年限 4年(一部は6年) 1~4年
(2年制が中心)
授業時間 124単位
(約5,580時間)以上を取得
31単位×年限
(2年生は約2,790時間/3年生は約4,185時間)
卒業時
の称号
学士 専門士
(2年制以上)
高度専門士(4年制)
進学・
編入
大学院への進学が可能 大学への編入学が可能
(一定要件を満たす場合)

【出典】

学校教育法第83条、第124条
大学設置基準第24条、第32条
専修学校設置基準第6条
文部科学省「大学・短大・専門学校と専門職大学・専門職短大の比較」(2023年3月)
URL: https://www.mext.go.jp/content/20230324-mxt_senmon01-000014069_02.pdf
文部科学省「専修学校 #知る専」
URL: https://shirusen.mext.go.jp/senmon/

就職率の違いは?

2024度卒業者の就職状況

大学:98.0%
専門学校:99.2%

最新の調査では、専門学校(専修学校専門課程)の就職率が99.2%と、大学の98.0%を上回る高い水準を記録しています。

学歴別初任給の平均(2024年)

大学卒:約 24.8万円
専門学校卒:約 22.3万円

(※厚生労働省の最新データ(男女計)に基づく)
専門学校の学習期間は大学より短く、早期にキャリアをスタートさせ、実務経験を積みながら成長していくのが特徴です。

【出典】

就職率:文部科学省「令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」
URL: https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/naitei/kekka/k_detail/1422624_00022.htm

初任給:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査(速報)」
URL: https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/dl/10.pdf

専門学校が進化します。2026年4月からの制度改正

2024年6月に法律が変わり、2026年4月から専門学校(専修学校専門課程)のルールが大きく変わります。専門学校は「大学とより近しい、公式な学びの場」としてパワーアップします。この改正は、専門学校で学ぶ人の価値を高め、卒業後のキャリアや進路を柔軟にすることが目的です。

1. 学びの評価基準が変わります

従来の年間授業時間(時間制)が中心の評価から、大学と同じ「単位制」が導入されます。これにより、専門学校で得た学びが大学側で認められやすくなり、編入や再進学の際の単位互換がスムーズに進む見込みです。

2. 在籍者の社会的地位が明確化されます

専門学校の在籍者の呼称が「生徒及び学生」から「学生」に変更されます。専門学校が大学・短大と並ぶ高等教育機関として位置づけられることが明確になり、社会的な評価の向上につながることが期待されます。

3. 大学への進路が柔軟になります

2年制以上の専門学校修了者すべてに大学への編入資格が法律で保証されます。専門スキルを身につけた後に「さらに理論を深く学びたい」と思った際の大学3年次への編入などの選択肢が確実になります。

4. 教育の質がより保証されます

大学と同様に自己点検・評価が義務化されるほか、学校評価に企業などが参画することが促され、業界のニーズに合わせた質の高い職業教育が継続的に提供される体制が強化されます。

【出典】

文部科学省「学校教育法の一部を改正する法律について」 (2024年6月14日公布)
URL: https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/main11_a1.htm

大学と専門学校、どちらを選ぶ?自分に合った進路を考えよう

こんな人には大学がおすすめ

幅広い教養を身につけたい

学術的な研究をしたい

やりたいことをじっくり考えたい

大卒資格がほしい

大学院進学を考えている

自分で学ぶ内容を選びたい

4年間の学生生活を楽しみたい

こんな人には専門学校がおすすめ

なりたい職業が明確に決まっている

実践的なスキルを身につけたい

資格取得を目指したい

最短距離で就職したい

少人数でしっかり教わりたい

2〜3年で卒業して早く働きたい

学費を抑えたい

まとめ

大学と専門学校、どちらが「正しい」ということはありません。

大切なのは、

・将来どんな仕事をしたいか
・どのように学びたいか
・何を優先するか

を考えて、自分に合った進路を選ぶことです。

オープンキャンパスに参加したり、資料を請求して、実際の学校の様子を確かめてから決めることをおすすめします。

オープンキャンパス 資料請求

補足:専門学校を選ぶときの注意点

専門学校には「認可校」と「無認可校」があります。

【認可校(専修学校専門課程)】

・「〇〇〇専門学校」「専門学校〇〇〇」など、校名に「専門学校」が入っている
・都道府県知事の認可を受けた学校
・修業年限、授業時間数などの基準を満たしている
・通学定期の学生割引が利用できる
・公的奨学金(日本学生支援機構)が利用できる
・国の教育ローンが利用できる
・卒業時に「専門士」の称号が付与される
・公務員試験や国家試験の受験資格は短大卒とほぼ同等
・大学への編入学が可能

【無認可校】

・上記の制度が利用できない場合がある
・「スクール」「アカデミー」などの名称を使用

進学を検討する際は、必ず認可校かどうかを確認しましょう。

職業実践専門課程とは

文部科学大臣が認定する、質の高い職業教育を行う専門学校の学科です。

認定の条件

・企業等と連携したカリキュラムの編成
・企業等と連携した実習・演習の実施
・企業等と連携した教員研修の実施
・学校評価における企業等の参画

職業実践専門課程の認定を受けている学科は、業界と密接に連携した実践的な教育を行っている証です。

【出典】

文部科学省「専修学校 #知る専」
URL: https://shirusen.mext.go.jp/senmon/

文部科学省「職業実践専門課程について」
URL: https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1339270.htm