テレビ美術(大道具)の世界をめざしたキッカケを教えてください。
子どものころから好きだった絵を描くことと、エンタメの両方に関われる仕事だと思ったのがキッカケです。
セットをつくるなかでどのような役割を?
テレビ番組のセットは、工場で加工したパネルなどがスタジオに運ばれ、組み立てられてできあがります。私が勤務する工場では、デザイナーからの指示書をもとにパネルの加工や立体物の造形をしています。そのなかで私は、パネルに色を塗ったり、絵を描いたりする塗装を担当しています。ドラマのセットでは壁や柱など、汚れを自然に表現しなければいけないこともあり、難しいときは先輩に泣きついてしまうこともあるんです(笑)。
この仕事の醍醐味は何でしょう?
昭和の時代の再現ドラマの場合、家の壁紙に汚れを付けたりして当時の雰囲気をつくり出すことがあります。大体のものにデザイナーから色指定はありますが、汚れ具合などは自分でイメージを膨らませて塗っていかなければならないことも。そういった、答えがないなかでリアリティを求めなければいけないときが大変でもあり、この仕事の面白いところだと思います。歌番組のセットではシンプルなものから世界観を表現するものまで、曲によってさまざまです。曲のイメージを考えながらゼロからつくっていくこともあり、とてもやりがいを感じます。
担当した番組は?
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」のセットはネタバラシのとき、仕掛けを知らない出演者に『セットが本物そっくりで全然わからなかったよ!』って驚かれることも多いので、モチベーションが上がりますね。
在学中に一番がんばっていたことは?
ほかの学科の学生と一緒に番組をつくる番組制作の授業です。1回目はうまくいかなくて、完成した作品を鑑賞するときに悔し泣きしてしまいましたが、2回目はすごくがんばって挽回できたんです。そのときの経験が自分の方向性を決めてくれたと思います。
読者にメッセージを!
入社前は力仕事もありそうなのでできるかな?という不安はありましたが、先輩たちからは「自分にできることをがんばればいい」といってもらえます。厳しい仕事というイメージがあると思いますが、実際にはとても働きやすいと思うので、少しでも興味があるなら挑戦してみてほしいですね。
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