ラジオプロデューサー
10年度卒 / (株)玄石
ポッドキャスト:『林士平のイナズマフラッシュ』
ポッドキャスト:『岸田奈美のおばんそわ』
イベント:東海オンエア『煮ても東海!焼いてもオンエア!お前ら全員生の俺らで焦がしたろ~会!!』
ポッドキャストの仕事が一番多くて、制作やプロデュースを担当している番組が17本ほど。番組によっては自分で話すこともありますね。ほかには、年間2~3本ほどイベントのプロデュースも担当しています。
ひとつの背景は、ここ数年におけるポッドキャストそのものの爆発的な普及ですね。2024年3月に会社を辞めて自分の会社を設立しました。ちょうどそのころ、タレントや起業家など、さまざまな方がポッドキャストをはじめようとしていた時期で、「音声コンテンツのプロとして相談に乗ってほしい」という声をたくさんいただき、特に断らずに全部仕事を受けていたら、どんどん増えていったという(笑)。
ポッドキャストの大きな特徴は「いつでもどこでも録れる」こと。ラジオは生放送が主流だから、その時間に放送局のスタジオにいる必要がありますが、ポッドキャストならスタッフとキャストがスケジュールを合わせて、まとめて3~4本どこでも収録できます。最近はコンパクトで高音質な収録機材も増えていますし、より自由に番組制作ができるようになりました。
「実際に目の前には誰もいないけど、その先にはリスナーがいる」ということを、パーソナリティに伝えることですね。正直、ポッドキャストはひとりでもつくれます。でも、「伝わるようにしゃべる」という行為は意外と難しいものなんです。「どうしゃべれば伝わるのか」「どうすれば続く番組にできるのか」という点でサポートするのが、僕の役割だと思っています。
『岸田奈美のおばんそわ』では、作家の岸田さんに「岸田さんって話長いっすね」と指摘したことがあります。書くのと同じぐらい話すのが上手な方なのですが、リスナーに届けるには長く感じ、短くしてほしいとお願いしました。後日、彼女のお母様に「あの日から娘は変わりました」って感謝されましたよ(笑)。相手に伝わるように工夫したり、改善点があれば指摘したり。そういう番組づくりの考え方は、どんな仕事にも通じるものがあると思います。
オードリーさんとは東京ドームライブまで実現できたし、“ラジオの力”や“リスナーの力”の素晴らしさをみんなで証明できたと思っています。『オールナイトニッポン』は、かつて番組を聞いていた人が受け継いでつくっていく番組だと思うので、次の世代にもぜひ面白さをつないでいってほしいですね。
実は、ラジオについて学べる学校って日本でも数少ないんです。東放学園は、現役で活躍している講師陣の話が聞けるし、業界とのパイプの太さにも魅力を感じました。ラジオもポッドキャストも、あるいはしゃべり中心のYouTubeも、“トークコンテンツ”という意味では全部同じ。学校で音声から映像制作スキルまでしっかり学んでおけば、仕事の可能性はさらに広がっていく業界だと思います。
目の前には見えないけど、
その先にはリスナーがいる。
アニメ音響効果
10年度卒 / (株)ラプソディ
アニメ『ちいかわ』
アニメ『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』
アニメ『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』
アニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(NHK・Eテレ)や『ちいかわ』(フジテレビ系)など、アニメの音響効果を中心にアニメ映画や邦画、海外ゲームの吹き替えディレクションなど、幅広いジャンルの仕事に携わっています。話題の作品は「観てますよ!」という声をいただくことも多く、うれしい気持ちになりますね。
スタッフ間のイメージ共有は、いまだに難しいなと感じます。監督によって好みも違うし、自分が意図した音をほかの人が同じように聞いているかというとそうじゃないこともある。アニメにもさまざまなジャンルがあって、例えば、シチュエーションCDなどセリフがメインの作品なら音楽や効果音の音量を抑えてセリフを大きめにしたり、アクションなら効果音の迫力を出したりなど、それぞれの特性を理解することが大切だと思います。あとは、経験を重ねて慣れることですね。
同じ作品でも、効果音は付ける人によってさまざまなので、自分の音を個性として表現できることが音響効果の魅力だと思います。最近は、自分で声優さんの声を録って、効果音も付けてという仕事も少しずつやらせていただいていますが、将来は音響監督をはじめ、ディレクションなど音周りをすべて自分が担う仕事を増やしていきたいですね。
在学中に学んだ「Pro Tools」は今の仕事の基礎になっています。とはいえ、実際に現場に出てみるとはじめてのこともたくさんあったし、先輩方の作業のスピードにビックリしました。卒業しても毎日が勉強です。指示を待つ受け身ではなく、「こうやってみましたがどうでしょう」とアピールするくらいの方がほかの人よりリードできますよ。今からそういう意識を持つといいと思いますね。
毎日が勉強。
受け身じゃなく、自分から動いてみて。