プロからのメッセージ
3DCG映像科の学びと体験FEATURE
CG・VFXの世界で働くために
僕たちが大切にしていること。
かつては講師と学生の関係だった、岩本晶さんと平田統久さん。時を経て、ともに映像業界で働く仲間となったおふたりに、CG・VFXを仕事にするうえで大切なことを語ってもらいました。
岩本 晶さん
(株)白組 / 映画監督 / VFXディレクター / CGディレクター
1991年(株)白組に入社。おもな作品は、ゲーム『ドラゴンズドグマ2』(カプコン)イベントムービーディレクター、映画『シン・ゴジラ』CGディレクター。『エッグカー』(テレビ東京)、『にゃんぼー!』(NHK Eテレ)の監督・脚本・演出など
平田統久さん
CG・VFXジェネラリスト(20年度卒)
本校卒業後は、フリーのCG・VFXジェネラリストとして、映画・ドラマなどさまざまな作品に携わる。おもな作品は、配信ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』(PrimeVideo)など
最終的な“画”をどうつくるか。感性と手間を惜しまない努力を。
―おふたりはもともと、講師と教え子の関係だったそうですね。
そうなんですよ。彼は入学当初からCGの作例をたくさんつくっていて、人一倍熱心な学生でした。
フリーの3DCGソフト「Blender」を少し触っていた程度ですけどね(笑)。
―平田さんがこの世界を志した理由は?
映像制作は自分の実力でやったことが形になる、そんなところに惹かれました。昔から『仮面ライダー』が好きだったので、自分でも特撮がやれたらいいなと思ったんです。
僕も学生時代、『仮面ライダー』の自主制作映画を撮ったことがありますよ。当時は、デジタルではなく、8ミリフィルムだったけど。
―それは思わぬ共通点ですね。在学中、平田さんにとって岩本さんはどのような先生でしたか?
岩本さんは最終的な“画”のつくり方を、すごく重視する先生でした。完成形に持っていくまでの過程は、どんなツールを使おうが何でもいいという教えが、今現場で仕事をしていくうえで身に染みています。
だからこそ、この仕事は映像の良し悪しを見極める感性、“見る目”が大切なんだよね。
なぜその映像がカッコいいのか、細部に施された演出や工夫に着目して、いかに自分の引き出しを増やしていけるかということですよね。
そうそう。そういう意味では、コツコツ地道にやれる努力型の人は、この仕事に向いていると思う。CGというのは、手間をかければかけるほどクオリティが上がっていくから。
―学生のうちにやっておくとよいことは?
日ごろから自分がやりたいことをどんどんやって、さまざまな光景を目に焼き付けておくことが大切だと思います。スポーツをやっていた人がアニメーション(動き)をつけるのが得意といわれるのは、やっぱり経験からくるものだったりするので。今後もツールはどんどん進化するし、新しいテクノロジーも出てくるので、この業界はさらに面白くなるはずです!
僕も岩本さんに追いつけるようにがんばって、たくさんの人を惹きつける映像をつくっていきたいです。