音楽業界で働く方の中には、テレビのバラエティ番組やドラマの仕事で活躍している方もいます。このような世界で、音に関する仕事には、どのようなものがあるのでしょうか?MAミキサー、音響効果など、それぞれの仕事内容、役割についてなどをご紹介します。
MAミキサーとは、「マルチ・オーディオ・ミキサー」の略。
出来上がった映像に、バラエティ番組には欠かせないナレーションや、ドラマを盛り上げるBGMなど、音を加えて作品として完成させるのが、MAミキサーの仕事です。
コンピューターに音を取り込み、ミキシングマシーンを使って、放送時に自然に聞こえるよう映像に合わせて調整していきます。
似た仕事にPAミキサーがありますが、これはライブ・コンサート会場での仕事となります。MAミキサーは、制作会社やスタジオでの仕事が中心となります。
編集された映像に効果音をつける仕事です。
効果音といっても、「劇伴」と呼ばれる劇中音楽から、波の音、食器が触れあう音、時代劇において刀で切られる音まで様々です。音響効果の仕事は、まずは映像をじっくりと見てから、どのような効果音が良いかを考えることから始まります。事務所に常備されている膨大な数の音源の中から、そのイメージにぴったりの音を見つけ、映像にのせていきます。素材にいいものがなければ、新しく作り出すこともします。
効果音により、バラエティ番組なら面白さは増し、ドラマならより深みを出すことができます。ただし、効果音は目立つことを良しとするわけではなく、あくまで映像と一体化し、自然に聞こえることが第一です。
テレビ音声とは、撮影中の音声を録音する仕事です。
ドラマやバラエティ番組で、先端にフサフサが付いた棒を掲げている人を見たことはないでしょうか。あれは、ガンマイクを用いてテレビ音声スタッフが出演者や俳優の声を拾っているところです。フサフサのカバーにより、風を吸収してノイズを防いでいるのです。
撮影中は、無駄な音が入ってこないか、必要な音が拾えているか、集中して確認していなくてはいけません。
ただし、その時点では音のレベルはバラバラなので、そのままの音では編集の時に苦労します。そこで、ミキサーという機械を使いながら現場で音のレベルを統一する作業も、音声スタッフの仕事です。ある程度統一された音をその場で作成し、編集に渡しています。
カメラマンに比べ目立ちにくい仕事ですが、音声がきちんととれていないと、番組として成り立たなくなる場合もあり、非常に重要です。
テレビのバラエティ番組でも、ドラマでも、音に関する仕事は欠かせない存在です。ドラマのおもしろさ、映像の美しさ、バラエティのテンポの良さなどを、より音や音楽で深めることができるため、極めれば極めるだけ評価される仕事です。その中でも色々な仕事の種類があるので、どれが一番自分に向いているか考えてみましょう。
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