映画業界で活躍する講師陣が映画制作の基本を徹底指導。実践的に作品を制作する実習をとおして、企画・シナリオ・演出・撮影・照明・録音・編集など専門スキルを伝授します。
おもな講師
本科がもっともこだわっているのは“企画・プロット”です。卒業制作では3ヵ月以上かけることも。その作品をとおして何を伝えたいのか、なぜこの作品を撮りたいのか、観る人は共感できるのか…。自分の根源にあるものを表現することでリアリティを追求し、唯一無二の作品を制作しています。
本科では、映画の基本となるシナリオを重視し、2年間で多くのオリジナル作品を制作していきます。また映画制作には志望パートに関係なく、シナリオを読み解く力が必要不可欠。シナリオを“書く”ことで“読解力”を養います。
『カンヌ国際映画祭』『ぴあフィルムフェスティバル』など、近年、映画制作科の学生作品(卒業制作・個人制作・ドラマ制作)が、日本国内のみならず、海外のさまざまな映画祭にて高い評価を得ています。完成した作品は積極的にコンペティションに出品し、映画祭の会場で上映されることをめざしています。
2020年は映画『NO CALL NO LIFE』(井樫 彩監督・15年度卒/ 2021年3月5日~全国公開)の撮影現場に本科2年生がスクリプターと美術見習いとして参加しました。このほかにも卒業生や講師から応援スタッフ募集の情報が多数寄せられ、学生が現場を経験する機会へとつながっています。
映画制作科
栗原大輔先生
担当授業
「映画基礎演習」「ドラマ制作」「卒業制作」など
メッセージ
映画制作科の特徴は、やはり“映画好き”の学生が多いということですね。好きな作品やジャンル、志望職種は各人で異なりますが、いろんな個性をもった“映画好き”が集まって、みんなで力をあわせて、ひとつの作品を制作するために、日々奮闘しています。学校の機材室には、映画制作に必要な撮影・照明・録音機材が豊富にそろっているので、2年間でこれらの機材を使って、たくさんの作品をつくってほしいです!
映画制作科
鈴木壮一先生
担当授業
「編集基礎」/「撮影実習」「ショートフィルム制作」ほかのサポート
メッセージ
映画制作科の2年間は、“学校の授業で作品づくりを学んでいる”というよりは、“自分たちの作品をつくっている”という感覚に近いと思います。それだけに、学生たちの作品づくりへの情熱はとてつもなく強いですね。最初はみんな映画が好き”という気持ちで映画の世界を志していると思いますが、これからは“映画をつくって人を楽しませたい!おもしろいものをつくりたい!”という気持ちで、映画制作を学んでもらえたらと思います。
映画『ファーストラヴ』
映画『truth ~姦しき弔いの果て~』
映画監督
堤 幸彦さん
78年度卒
(株)オフィスクレッシェンド
エンターテインメントが存在する意味、エンターテインメントの力とは?
音楽であれ、映画であれ、舞台であれ、優れた作品は、誰かの人生にくっついてるものなんです。僕は十代のころ、はっぴいえんどの『春よ来い』を聴いて東京に出ようと思ったし、思えばその後も、ポップミュージックの変遷と僕の人生はずっと同期していますね。
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映画『リボルバー・リリー』
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』
映画監督
行定 勲さん
88年度卒
(有)セカンドサイト
2020年にリモート制作で手がけたショートムービーへの思いは?
コロナ禍によって映画館が封鎖されるという事態を目の当たりにして、今やれることは何かと考えたとき、僕が感じたのは“音楽を奏でるように映画をつくりたい”ということ。震災時に立ち上がったミュージシャンたちがそうだったように、僕ら映画人も、リモート収録やライブ配信という手段を使えば、リアルタイムに人々の心に寄り添う作品を届けることができると考えました。そうして生まれたのが、『きょうのできごと a day in the home』など一連のショートムービーです。
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映画『あの娘は知らない』
テレビ東京『隣の男はよく食べる』
卒業制作『溶ける』が「カンヌ国際映画祭」に正式出品。参加したときの印象は?
カンヌに行った当時は21歳。世界で活躍するスター俳優や映画監督がレッドカーペットを歩いているのを近くで見て、世界との差を肌で感じ、悔しいという感情が生まれました(笑)。そのとき湧いた反骨精神は、その後の作品作りの原動力となっています。
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