「第12回田辺・弁慶映画祭」弁慶グランプリ/「第10回下北沢映画祭」準グランプリ/「第19回 TAMA NEW WAVE」特別賞/「第29回東京学生映画祭」グランプリ/「第20回京都国際学生映画祭」入選
映画業界への最短ルート。
2年間で映画制作のプロセスを学ぶ!
映画監督、カメラマン、照明、録音、美術、編集、シナリオライター…。それぞれのエキスパートがそろってはじめて、総合芸術である映画は完成します。映画制作科では2年間でその幅広い仕事の基礎をマスター。どのパートでも活躍できる技術とセンスを身につけていきます。また、校舎地下に撮影スタジオを完備するほか、4Kデジタルカメラ「RED」や「SONY PXW-FS7Ⅱ」など、機材・設備も充実。映画業界で活躍する講師陣が、現場の空気をそのまま伝えていきます。
めざす仕事
映画監督/映画カメラマン/照明技師/録音技師/音響効果/編集/シナリオライター/スクリプター/制作/映画プロデューサー
映画制作科 学科紹介ムービー
学びのポイントPoint
映画制作科のポイントを紹介
演出・シナリオ・撮影・照明・録音・編集…映画制作のすべてのパートをひととおり学ぶ!
本科では、職種ごとのコース制を導入していません。1年次の実習で映画制作に関わるすべてのパートを経験し、役割をしっかりと理解したうえで、2年次は各自志望パートをより専門的に学び、スキルアップを図ります。
映画界で活躍する講師陣。現場で通用する技術とセンスを身につける!
映画界で活躍する講師陣が、映画制作の基本を徹底指導。実習では、企画~シナリオ~キャスティング~リハーサル~準備~撮影~編集まで、映画制作のプロセスを繰り返し行う中で、技術とセンス、チームワークを身につけていきます。
机上の知識だけでは映画はつくれない!実践重視のカリキュラムで実践的に学びます。
<おもな講師>
- 我妻正義先生(脚本)
- 『地の塩 山室軍平』『闇金リアルゲーム』
- 鹿島 勤先生(映画監督)
- 『25 NIJYU-GO』『静かなるドンTHE MOVIE』
- 金田 敬先生(映画監督)
- 『校庭に東風吹いて』『劇場版 びったれ!!!』
- 斉藤和彦先生(編集)
- 『三十九枚の年賀状』『グミ・ チョコレート・パイン』
- 櫻井雅章先生(照明)
- 『カケラ』『刀狩るもの ~二本松の冒険~』
- 富田伸二先生(撮影)
- 『レッド・ブレイド』『ROKUROKU』
- 水谷俊之先生(映画監督)
- 『連続ドラマW アキラとあきら』『連続ドラマW 沈まぬ太陽』
- 山田幸治先生(録音技師)
- 『水曜日が消えた』『ニート・ニート・ニート』
(五十音順)
映画の設計図である“シナリオ”に重点をおいた作品作りを徹底指導!
「作品制作実習」では、映画の基本となるシナリオを重視し、2年間で多くのオリジナル作品を制作していきます。また映画制作には志望パートに関係なく、シナリオを読み解く力が必要不可欠。シナリオを“書く”ことで“読解力”を養います。
『カンヌ国際映画祭』をはじめ、映画祭コンペティション部門で学生作品が多数入選!
『カンヌ国際映画祭』『ぴあフィルムフェスティバル』など、近年、映画制作科の学生作品(卒業制作・個人制作・ドラマ制作)が、日本国内のみならず、海外のさまざまな映画祭にて高い評価を得ています。完成した作品は積極的にコンペティションに出品し、映画祭の会場で上映されることをめざしています。
『第70回 カンヌ国際映画祭』に卒業制作作品がノミネート!
世界三大映画祭のひとつ『カンヌ国際映画祭』。そのシネフォンダシオン部門(学生作品部門)で、世界中から応募された2600作品中の16作品の中に本校の映画制作科2015年度卒業制作『溶ける』(監督:井樫 彩)が選ばれ上映されました。
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2016年度卒業制作
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「第40回ぴあフィルムフェスティバル」 PFFアワード2018 審査員特別賞・映画ファン賞(ぴあニスト賞)/「第12回田辺・弁慶映画祭」キネマイスター賞/「第20回 全州国際映画祭」(韓国)ワールドシネマスケープ短編部門上映/「第19回 TAMA NEW WAVE」ある視点部門上映
2017年度卒業制作
『すばらしき世界』 監督・脚本:石井達也 -
「第4回 ロンドン東アジア映画祭2018」(ロンドン)招待上映/「第5回なら国際映画祭2018」NARA-wave ノミネート/「第36回青い翼大賞」(撮影・照明技術)/「カナザワ映画祭2018」期待の新人監督 ノミネート/「大須にじいろ映画祭2019」フィルムコンペティション ノミネート
2017年度卒業制作
『幸福な、』 監督・脚本:中須彩音 -
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018」学生部門 優秀賞/「Newcastle International Short Film Festival 2018」(オーストラリア)Best Comedy Award/「Bengal’s International 2018」(インド)ノミネート/「3rd Indian World Film Festival-19」(インド)ノミネート/「高雄映画祭2018」(台湾)招待上映 ほか多数
2018年学生作品
『COCKROACH』 監督・脚本:金 賢奎 -
「第13回札幌国際短編映画祭 」ジャパン・パノラマプログラム 上映
2017年学生作品
『不着の愛』 監督・脚本:松本美沙樹
映画祭で高評価を得ている理由は...
自分の撮りたい映画を綿密なプロットミーティングで突き詰めていくところにある!
本科がもっともこだわっているのは“企画・プロット”です。卒業制作では3ヵ月以上かけることも。その作品をとおして何を伝えたいのか、なぜこの作品を撮りたいのか、観る人は共感できるのか…。自分の根源にあるものを表現することでリアリティを追求し、唯一無二の作品を制作しています。
講師や同級生の前で企画やプロットをプレゼン。span>
映画業界標準の機材・設備を授業外の個人制作でも貸し出し!
操作方法を学んだ機材(撮影・照明・録音など)は、授業時間外にも貸し出しています。機材室に常駐するティーチングアシスタントが随時相談に対応。学校の機材・設備を最大限に利用して作品を制作し、映画祭に応募することも可能です。本校では自主制作を全面的にバックアップしています。
機材は自分たちで準備し、動作チェック。
授業の空き時間に機材の扱い方を練習。
機材室の様子
おもなカリキュラムMain curriculum
映画制作科のカリキュラムを紹介
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ショートフィルム制作
短編映画の制作をとおして、映画制作の基本的な流れと各パートの役割を理解します。映画はひとりではつくれません。チームでひとつの作品をつくっていく共同作業の中で、コミュニケーション能力を養います。
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シナリオ演習
映画の設計図となるシナリオ独特の形式や書き方、ストーリー構成などを学び、個性が光るオリジナル作品を書き上げます。
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特撮・VFX実習
ブルーバックを使用した撮影や、雨や湯気の合成など、 映画表現で不可欠な特殊効果や実写合成の技術を習得します。
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編集実習
映像編集の代表的なソフト「Premiere Pro」「Avid」を使って、ノンリニア編集の基本を習得するとともに、編集センスを磨きます。
おもな卒業生Major graduates
エンターテインメント業界で活躍する卒業生を紹介
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映画監督
堤 幸彦さん
(78年度卒)(株)オフィスクレッシェンド
おもな仕事・作品・番組
映画『ファーストラヴ』(2021年公開)
映画『十二人の死にたい子どもたち』
Paravi「SPECサーガ完結編『SICK'S厩乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」- 堤さんはミュージックビデオで映像作家への一歩を踏み出したわけですが、当時の心境は?
- 僕はもともとバラエティ番組のディレクター。映像表現の確固たる基盤があったわけでもなく、そういう意味では自由だったし、今思うと初期から暴れていったかもしれませんね。さらにいえば20代からの盟友でありプロデューサーの秋元康さんの存在によって、暴れることを要求されていた部分もあると思います。20代、30代から目立っていくためには、突拍子のないこともやり続ける。それは芸人でも映像作家でも同じということだと思います。
- 『SICK’S』でもキャストの個性が際立っていますが、俳優の魅力を引き出すポイントは?
- 僕は、ちょっとしたときに垣間見える人間の本質みたいなものを見つけるのが得意だし、大好きなんです。さまざまな役者さんと現場をともにするなかで、その人の意外な一面を発見し、その後の作品でキャラクターへと反映させていく作業は、とてもスリリングで面白いですね。今回も木村文乃さん、松田翔太さんらがそれに見事に応えてくれました。
- 堤さんにとって映画監督の醍醐味は?
- さまざまな風景に出会えることです。それは文字どおり「ここに来なきゃこの夕日は見れないな」っていう風景もそうだし、その人の生き方とか滅多に見られない仕事の現場とか、そういう風景に出会うこともある。映画に携わる人になれば、誰しもそれが日常になっていくんじゃないかと思いますよ。
- 映画作りをめざす若者たちにアドバイスを!
- 10代、20代の発想で大人がつくらなかったものをどんどんやるべきだと思うし、今のみなさんにしかできないハチャメチャが絶対あると思う。余裕と時間とチャンスと仲間という学生時代の特権を使って、とんでもないお祭り騒ぎをしてほしいですね。
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映画監督
行定 勲さん
(88年度卒)(有)セカンドサイト
おもな仕事・作品・番組
映画『劇場』
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』- 『窮鼠はチーズの夢を見る』は行定さんにとってどんな作品に?
- 男同士の恋愛を描いてはいても、これは普通のラブストーリー。そして、物語がふたりの恋の行方にフォーカスしているという意味で、僕の作品の中でもっとも“濃い”恋愛映画になりました。同性愛は自分にはわかりえないものだけど、撮影を通じて「男同士っていいもんだな」と共感できたし、それを如実に表現できて、非常に満足のゆく作品でした。
- 現場では1シーンに対して何度もテイクを重ねるそうですが、その理由は?
- 限られた撮影の中でも、俳優たちにその役を生きる時間を少しでも多く与えてあげたいからですね。彼らはシーンに対していくつものアプローチを用意しているはずだし、演出上のすれ違いさえ、結果的にいい味を出す場合もある。『劇場』でも、山﨑賢人くんと松岡茉優さんが思いもしない巧みさで、自身とは明らかに違う役どころを着地させてくれました。完璧な設計図はいらない。スタッフであれ、俳優であれ、彼らのビジョンが僕の想像を凌駕してくれることが素晴らしいんですよ。
- 東放学園で映画を学ぼうと考えている人にメッセージを!
- 2年間を通じて、映画というものが“なんとなく”ではなく、“明らかに”自分を奮い立たせるものになりうるか。そのキッカケだけでもつかんでほしいですね。もしも映画をつくる確実なモチベーションを自分に感じられたなら、それだけで立派なものだと思います。
在校生スクールライフStudent’s Life
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