音楽業界の内情は、一般人にはなかなかわからないものです。こちらでは、音楽業界を目指している方が知りたいことのひとつ、勤務時間についてご紹介していきます。
結論からいうと、携わる仕事によって勤務時間は異なります。会社や職種によっては9時~17時ときっちり決められている場合もありますし、勤務時間が全く読めないという場合もあります。
また、多くの場合は、勤務時間が決められていたとしても、一時的に長くなる場合があるということは共通していることでしょう。
納期が近づくとどうしても定められた就業時間中には終えられなかったり、携わっているイベントが夜遅くまであったり、自分が納得いくまで終えられなかったりすることもあります。
職種別に、以下に具体例を挙げてみます。
ライブ・コンサートなどを仕切るのが、コンサートプロモーター、イベンターの仕事です。
企画立案やアーティストとの交渉、制作、運営を行います。
企画をしている時点ではそれほど多忙にならないかもしれませんが、何かトラブルがあれば動かなければならないため、毎日決まった勤務時間で働けるわけではないということは知っておきましょう。
最も忙しいライブ・コンサート本番前後は、他スタッフとの連携をうまくとることで、本人はほぼ動かない、ということもあり得ます。とはいえ現場の責任者となるため、本番前後は現場に常勤している状態となります。
作詞家、作曲家などクリエイティブ系の仕事の場合、決まった休日や勤務時間はありません。依頼された作品を納期までに仕上げるのが仕事ですから、自分で勤務時間を決めない限りは、朝から深夜まで作品づくりに熱中することもあるようです。
ただし、音楽事務所の社員として雇われている場合は、9時~17時というように勤務時間が決められている場合があります。その場合でも、納期に追われているときには泊りこみで仕事をすることも多く、波のある生活になるかもしれません。
仕事に慣れているベテランでは、納期のスケジュールをうまく調整し、納期に追われることなく上手に時間を使っている方も多いです。
クリエイティブ系の勤務時間は「自分次第」といってもいいでしょう。
音楽ビジネス系の中でも特に多忙を極めているといわれているのが、音楽雑誌編集者です。記事内容を決定し、ライターに発注し、取材や記事のリライトなど、定期刊行物の編集を行う傍ら、同時並行で他の本作りも進めていかなければいけないので、休む暇もないほど仕事に追われている方も多いようです。
音楽ライターの場合は、フリーで活動している方が多いので、勤務時間や休日は決まっていません。売れっ子になるほど仕事は増え、複数の案件を同時進行することもあります。納期が近づけば休日もとらず、寝る間も惜しんで仕事をすることもあるようです。
多忙な職種が多い音楽業界では、サービス残業をさせられるケースがあることは否定できません。中には勤務時間をきっちり守りたいという方には向いていない職種があることも暗黙の了解となっています。
しかし、近年ではコンプライアンスが重視されるようになったので、苦しい思いをしてサービス残業をしている方は減っており、きちんと雇用契約を結ぶことで勤務時間も守られるようになってきました。
勤務時間を自分で決めるフリーランサー以外は、雇用契約はしっかりと確認しておくようにしましょう。
音楽業界にも様々な仕事があり、勤務時間も決まっているわけではありません。忙しい職種とはいえ、やり甲斐があるからこそ挫折しない人が多いのも事実です。
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