アニメ作品に登場するキャラクターや、吹き替え版の洋画などに「声」として出演する声優になるには、専門学校や養成所などで学び、プロダクションのオーディションを受けることになります。しっかりと基礎を身につけた上で、プロとして通用する演技力を磨き続けることが大切です。ここでは、声優になるための方法をいくつか紹介しましょう。
専門学校で行われるカリキュラムには、さまざまな講義や実習が組まれており、声優としての知識や技術はもちろんのこと、ヴォーカルやダンス、ナレーションなどを幅広く学ぶことができます。
専門学校は、大学や短期大学と同じ「学校」に分類されるので、入学後は学生証が発行され、通学定期券を始めとした割引を受けることができますし、卒業をすれば正式な「学歴」として認められます。卒業後の就職サポートを行っている専門学校も多く、初心者が学ぶ環境としては最適です。
劇団や声優プロダクションに付属する養成所では、専門学校と同様に声優になるための知識や技術を学ぶことができます。ただし学歴にはならないので、塾と同じような学習期間だと考えて良いでしょう。養成所によって授業形態はさまざまで、レッスンの回数も週1日の所もありますが、初心者は毎日レッスンがあるところを選ぶ必要があります。また内容がカルチャーにとどまらず、訓練を1通りするコースが良いでしょう。しかし、上級のクラスは専門学校などで基礎を身につけていないと合格できません。
声優として仕事をするためには、プロダクションが実施するオーディションに合格して「所属声優」にならなければなりません。専門学校や養成所を卒業した後にプロダクションをめざす人がほとんどなので、独学で合格するのは非常に難しいと言えるでしょう。
また、オーディションに合格しても、すぐに所属声優になれるわけではありません。新人は「準所属声優」や「ジュニア」といった格付けからスタートします。この期間に実績が認められれば、所属声優としてプロダクションと正式契約を交わすことになります。正式な所属声優になるまでは、収入が不安定なため、アルバイトをしながら生計を維持している人が多いです。
出演するオーディションは、基本的に声優事務所や劇団を通して行われるので、オーディションを受けたいのならば、所属する必要があります。
声優は、アニメや洋画の吹き替えのほかにも、テレビ番組のナレーションやゲームCV、ラジオパーソナリティ、イベントなどさまざまな分野で活躍しています。分野によって必要な知識や技術が異なる場合があるので、自分の進みたい分野をイメージしながら、声優をめざすと良いでしょう。
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