声優といえば、アニメやゲームのキャラクターの「声」として出演する仕事とイメージされがちですが、ほかにも海外映画やドラマの吹き替えやナレーション、歌手など、さまざまなジャンルの仕事をしています。声優が活躍するジャンルは、年々広がりつつあるので、幅広く対応できるようにスキルを磨き、実績を積んでいくことが大切です。ここでは、声優の仕事内容について見ていきましょう。
アニメーションのキャラクターに声を拭き込む仕事です。声優の演技次第では、作品やキャラクターだけではなく、声優の素顔にも注目が集まるようになります。
アニメーション声優の仕事の中で最も重要なことは、キャラクターの喜怒哀楽を声だけで表現することです。現実には存在しないキャラクターの声を、台本やその仕草などからイメージし、キャラクターになりきります。本番の録音では、音響監督の指示に従って繰り返し演技の修正を行っていきます。30分間のアニメ番組では、全ての収録を終えるまで4時間以上となることもあるようです。
海外映画の場合、英語やフランス語、韓国語など、言語によって口の形や発声が異なります。映像を見る人が違和感を生じないように声を吹き込むためには、アニメとはまた違った高度な技術が要求されます。作品の映像に馴染むよう、俳優さんの特徴や役にかける想いをよく理解しながら声を吹き込んでいかなければなりません。
声優の仕事は、ドキュメンタリー番組やテレビコマーシャルといった、テレビ番組のナレーション以外にも、ビデオ教材や店内放送、観光案内などさまざまな種類があります。ナレーションの仕事では、聞き手に正しく内容を伝えるために、発音やイントネーション、アクセントなどの基本的な技術をしっかりと身につけておかなければなりません。
一見、ニュースキャスターやアナウンサーと同じ仕事のように見えますが、聞き手を引きつける表現力や説得力が求められるという点で異なります。
ラジオドラマとは、声や音だけで表現するドラマのことです。映像による視覚情報がない状態において、物語を伝えなければならないので、出演する声優にはより確かな演技力や表現力が求められます。
実際の録音では、発音やアクセント、声量、マイクワーク(口とマイクの距離の取り方といった、マイクの使い方)、台詞と台詞の間の取り方など、細かい演出を行っていきます。声優としての実力が問われる厳しい現場である一方、すでにでき上がった映像に声を当てる仕事と比べ、自由な演技を発揮できる良さもあります。
人気声優の中には、声優としての仕事だけでなく、雑誌の企画やバラエティー番組に出る人もいます。
どのジャンルにおいても音響監督やディレクターなど大勢のスタッフと協力して、一つの作品を仕上げていこうとする姿勢が欠かせません。職場でのコミュニケーション力や人脈作りも、声優として活躍し続けるために重要なスキルと言えるでしょう。声優の仕事に興味がある人は、ぜひめざしてみてくださいね。
0120-343-261(日本国内から)
+81-3-3378-7531(海外から)