「将来の夢」として人気の高い声優の仕事ですが、決して誰でもなれる職業ではありません。プロとして認められるためには、長い道のりが待っているのです。プロとして実力が認められた後も、声優としての基礎力や演技力を日々磨いていく必要があります。厳しい世界だけに、良い演技ができれば大きなやりがいを感じることができますし、視聴者に喜びや感動を与えることができます。ここでは、声優の仕事のやりがいや大変なことについて紹介しましょう。
苦労をしてプロダクション所属の声優になったからといって、自動的に仕事が入ってくるわけではありません。繰り返しオーディションを受けて仕事を獲得していく必要があります。仕事がなければ収入を得ることができないため、声優の仕事のほかに、アルバイトをかけもちしながら生計を立てている人もいます。実績や人脈の少ない若手の時代では、仕事が取れないからといって諦めず、チャレンジし続けることが重要です。
下積み期間を終え、安定して仕事が得られるようになっても、一度身につけた技術をさらに向上させるためのトレーニングは、欠かすことができません。仕事の合間や帰宅後に、発生や滑舌などの基礎的なトレーニングが日課となります。ほかにも、腹筋など身体を鍛えるといった体力作りが重要です。
また、風邪を引いてほんの少しでも声がかすれてしまっては仕事にならないので、毎日の体調管理については何よりも気を遣います。
「自分以外の誰かを演じる」ことは、声優の仕事の魅力です。しかし、台本を読みながら、キャラクターの特徴や場面ごとに変化する気持ち、表情などをイメージして、声だけで表現することは、非常に難しく、スキルが身につくまでは経験を必要とします。
ときには、音響監督やディレクターなどと方向性が合わず、悩むこともあるかもしれませんが、スタッフと一丸となって作品を完成させる過程にこそ、声優としての面白さとやりがいが詰まっているのです。
自分の声が吹き込まれた作品が完成し、アニメや映画を通じてたくさんの人に視聴してもらえたときの達成感はひとしおです。人気声優になれば、声優の「声」がきっかけとなり、作品に注目が集まることもしばしば。キャラクターグッズの売上や、サウンドトラックCDの売上に繋がれば、声優としてさらに人気も上昇するでしょう。人気声優となることで、舞台に出たり俳優として活躍したりすることになるかもしれません。
声優のオーディションは常に競争率が高く、何年掛かってもなかなか合格を取れない人も少なくありません。せっかく仕事が取れても、途中で挫折してしまう人もいますが、コツコツと努力を重ねてプロとしての地位を築き上げていくことが大切です。声優になりたいと思った気持ちを忘れず、声優になるための努力を続けていきましょう。
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