コンサートプロモーター
19年度卒 / (株)ディスクガレージ
フェス『CR FES 2025』
コンサートプロモーターは、ライブなどの企画や準備、安全な運行を行うプロですが、私は「出演者やスタッフ、観客のやりたいことを叶える仕事」でもあると思っています。出演者が希望する会場を押さえて、チケットのプロモーションから販売、公演当日までに出演者やスタッフの移動手段・宿泊施設、当日のアルバイトスタッフまで、ステージ以外でも必要なものを手配して、ライブを開催し、みんなが家に無事に帰るまでのサポートをしています。
私が入社した3ヵ月後に、会社が主催するフェス「TOKYO ISLAND」が初開催されました。会場となったお台場の海の森公園は、水道も電気もなくて、初開催なのでお客さんへの周知も難しく、天候の影響で中断したり……。何もない状況からの野外フェスは本当に大変でしたが、お客さんには安全に楽しんでもらえて、さらに、「営業の堀越」の存在をスタッフに知ってもらえました。そして2023年6月に2回目が開催できて、とてもうれしかったですね。
小学生のころからライブに参加するなかで、ライブの存在が自分の活力になることに気づき、「自分も誰かに楽しみや活力を与えられる側になりたい」と思い、ライブ制作について学べる東放学園に入りました。東放学園ならエンタメを幅広く勉強できるし、「『VIVA LA ROCK』にスタッフとして参加できる!」というのも大きかったですね。
私は在学中、「VIVA LA ROCK」をはじめとした、スタッフとして参加できる現場にはたくさん行きました。みなさんが楽しんでいる会場の温度感が大好きで、東放学園に入ったからこそ行ける現場や学べることがたくさんあったので、実際の現場にスタッフとして参加するという経験は重要だと思います。
誰かの“楽しかった”をつくれる仕事は、
やりがいがある。
ライブハウススタッフ
19年度卒 / ぴあ(株)
『豊洲PIT』
中学生のときにはじめて行ったライブがSEKAI NO OWARIだったんです。実際にステージを観て感動して、「こんな仕事に関われたらいいな、演出をやってみたい」と思ったのが始まりでした。
在学中はいろんな音楽フェスにバックステージのスタッフとして、参加する機会がたくさんあり、とてもいい経験になりました。鮮明に覚えているのは『VIVA LA ROCK』。ケータリングからアーティストの誘導まで、「学生にここまでやらせてくれるんだ」と驚き、ひとつのライブを成功させるために、いかに数多くのセクションが関わっているかを知ることができました。そこで自分の未来像が見えてきて、いい指針になったと思います。
主催者であるプロモーターから「豊洲PITでこんなライブがやりたい」という依頼を受け、会場側として「できること・できないこと」を調整しながら、公演にまつわるすべてを管理していく仕事です。イベント内容が消防法(火事を防ぎ、人の命や建物を守るための決まりごと)に適合するかを確認したり、お客様の避難経路など、安全面のチェックも私たちの重要な役割。ライブハウスなのでドリンクの手配やアルバイトの管理も行います。なにより準備からライブ終演まで、豊洲PITを訪れたお客様・出演者・スタッフなどすべての方に無事に帰っていただくことが我々の務めですね。
ライブハウスには毎日違うアーティストがやって来ます。公演時間も、内容も、やりたいことも日によって違います。まさに十人十色のなかで、いろんな人とコミュニケーションを取りながら進めていくのは難しいですが、それが成功したときの喜びはひときわ大きいです。“同じ場所なのに毎日違う空間になる”ことがライブハウスの魅力ですからね。
『Toyosu PIT 10th ANNIVERSARY』での銀杏BOYZと羊文学のスペシャル2マンライブです。ファンにとって念願の対バンを実現でき、お客様の盛り上がる姿を目の当たりにしたときは、豊洲PIT10周年の集大成を見た思いがしました。
ライブの仕事は、誰かとつながり、誰かと話し合って実現する。どのセクションでも、一人でやりきれるものではありません。不器用でもいいので、人の言葉を汲み取って、自分が伝えたいことを発信できる人のほうが、きっとこの仕事を楽しめると思いますよ。
不器用でもいい。
想いを伝える力が大事。
アーティストマネージャー
05年度卒 / (株)日音
吉田山田
リアクション ザ ブッタ
中学3年生のときにJUDY AND MARYの東京ドームでの解散ライブを観て、漠然とだけど「音楽の仕事をしたい」と思ったのがキッカケですね。もうそこで将来の夢を見つけられたから、高校時代は勉強よりも音楽に傾倒する3年間でした(笑)。
とにかく早く音楽業界で一人立ちしたいという思いがあって、4年制大学ではなく2年後には働き始められる専門学校を選択しました。東放学園は業界とのつながりも強く、当時の講師の方がいまの日音に入社するキッカケも作ってくださいました。希望していたとおり、2年で業界に入ることができたので、僕にとってはそれがすべてでした。
マネージャーは、アーティストの一番近くにいる仕事なので、その活動の橋渡し役としてなんでもやります。といっても、楽曲制作からライブ制作・プロモーション・SNS運用まで、すべてをひとりでやるのは無理ですし、担当者によって得意分野も違います。社内外の人々とうまくつながって、どういうチームを作っていくかを考えることが、仕事において重要なポイントだと思います。
吉田山田の担当として17年間ともに歩んできましたが、楽曲が生まれる瞬間やライブでお客さんに届く瞬間に立ち会えることが、この仕事の大きな醍醐味だと感じています。特に2013年にリリースした『みんなのうた』(NHK)の楽曲『日々』は大きな転機でした。初めて映像を見たとき、あるスタッフが泣いているのを見て「この楽曲にはパワーがある」と感じました。そして実際、『日々』をきっかけに多くの方に吉田山田の音楽を聴いてもらえるようになり、47都道府県ツアーを2周するまでに成長することができました。アーティストと一緒に歩みながら、その瞬間を共有できることは、この仕事ならではの魅力ですね。
すごく古臭いかもしれないんですけど、「感謝の気持ちを持って、任せきりにしないで、一緒にやっていくこと」ですね。コンサートひとつとっても、たくさんの人に支えられて成立しているわけですし、その意味をアーティスト本人に伝えることもすごく大事。吉田山田に限らず、感謝の思いを持ってステージに立てば、その姿勢はお客さんにも伝わるし、そのアーティストをもっと応援したいという気持ちにつながると思うんです。
この業界は、時代は変わっても、人と話すことから何かが生まれていくことに変わりはないと思うんです。そのうえで、今の時代ならではの感性をきちんと自分の言葉で伝えられる人は、これから強いと思いますよ。
人とのつながりが
重要になる仕事です。
グッズ制作
19年度卒 / (株)ウドー音楽事務所
グッズ制作:KISS、EXTREME
NIGHT RANGER
『SUMMER SONIC』や『VIVA LA ROCK』など、実際のフェス現場でバックステージのお手伝いをしたり、実践に近い経験を積めたことですね。大学に通っていたこともあるので余計にわかるんですが、音楽業界のより専門的なことを学生時代に学べるのはとても貴重なんです。授業でいえば、「ジャズポップス史」が思い出深いですね。さまざまな音楽ジャンルを聴いて学べる授業なんですが、今ではグッズ制作に携わっているTOTOやボブ・ディランなどのアーティストはこの授業をキッカケに好きになりました。
学生時代からフェスやライブが好きでグッズもよく買っていたんですが、買う側からつくる側になってからは、どういうものが売れるのかという視点に変わりました。ファン層が自分よりずっと上の世代であることも多いので、手探りな部分もあります。でも、企画・制作から販売まで自分たちの手で行うので、お客さんの反応もダイレクトに見られますし、がんばってつくったものが売れていく様子を見ると本当につくってよかったなって思いますね。実際にお客さんがTシャツを着ているのを目にした瞬間もうれしいです。
「日本で売れるものを一番わかってるのは君たちだから」って基本的には任せてくれるので、出したものに対するダメ出しって実はほとんどないんです。学生時代は雲の上の存在だったアーティストたちと、こうやって間接的にでも仕事で関われるのは感慨深いですね。
ボブ・ディランのTシャツは自分でデザインを出したものなので思い入れがあります。一からオリジナルで型をつくったナイト・レンジャーのウエストバッグも好評でした。KISSが最後の来日となる公演のためにつくったグッズもたくさんあるんですが、ロゴTシャツは不動の人気で印象深いですね。
一番つくってみたいのはガチャガチャ。フィギュアとか出てきたら楽しいですよね。入浴剤やお菓子もグッズ化してみたいです。
つくったものが
誰かの思い出になる仕事です。