田子さんは人気番組のナレーションを数多く担当されていますね。
ありがたいことに、これまで『SMAP×SMAP』や『全国高等学校クイズ選手権』、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』、『THE神業チャレンジ』など、話題の番組に携わることができています。私はどの番組でも、はじめて見た映像にナレーションを当てるようにしています。視聴者はその映像をはじめて見るわけですから、自分も視聴者と同じように事前に情報を入れずに笑ったり、叫んだりして、同じ目線に立つことでより親近感を感じられるように意識しています。もちろんアドリブも入れていますよ!
ナレーターの仕事の魅力は?
ナレーターになって35年になりますが、やればやるほど面白い仕事です。毎回違うスタジオで、違うスタッフの方と会い、違う原稿を読む。飽きることもないし、毎回が勝負!という緊張感がありますね。
ナレーターに必要なことは何ですか?
原稿を正しく読むのがナレーターの仕事ではありません。原稿やタイミングに縛られるのではなく、どれだけ自分の世界をつくれるかがポイント。私自身、「田子がしゃべっていることがわかってもらえなかったら面白くない」と思って仕事をしています。声には、その人が今まで生きてきたすべてが出る。まさに“声は人なり”です。
声に関わる仕事に興味がある方へメッセージをお願いします。
才能=行動力です。書いてある原稿をそのまま読むのではなく、言葉の裏を読みとって、その先へ持っていけるか。さらには思ったことを実際に行動に移せるか、そこが才能のわかれ道。才能ある方にぜひチャレンジしてもらいたいですね。
『ザ・サンデー千葉市』(千葉テレビ放送)のリポーターとして活躍中ですが、お仕事の印象は?
自分が楽しんだことがそのまま画面をとおして伝わるということをすごく実感しています。私は地元が千葉なのですが、千葉市の人気スポットを紹介するなかで、私自身知らなかったことも、知っていることもより深く、楽しみながら学べていると感じています。
卒業したばかりなのにロケのリアクションも自然ですね。
今思えば、“アナ学”の先生から「素を出すように」とアドバイスを受けたことがけっこう大きかったですね。それ以来、学校で友だちと話しているときも、“力を抜いてしゃべる”ことがどんな感覚なのかを研究するようになったんです。しっかりした発声で情報を伝えながらも、視聴者のみなさんに親近感を感じてもらえるようなリポートを届けたいです。
多彩なロケに対応していくのは大変ではないですか?
幕張豊砂駅エリアでゴーカート体験をしたときは、昔、家族の旅行でゴーカートに乗った経験をうまくリポートに活かすことができました。逆に、壁にぶつかったのは食リポです。メニューの見た目や味に対するコメントのコツは学校でも教わっていたのですが、表情に苦戦して。家でカメラを置いて、表情の研究をしました。その後、練習の甲斐があって、番組スタッフの方から「表情がよくなったね」といわれたときはうれしかったですね。そんなふうに成長を実感できるのも、この仕事の醍醐味です。
同じ事務所に “アナ学”の先輩である岩田まこ都さんや河原美沙都さんも所属していますね。
先輩が同じ事務所にいるのはすごく心強いです。原稿の作り方や資料のまとめ方といった準備の大切さ、イベント司会・インタビュアーとしての心がけなど、いろいろと教えていただいています。
“アナ学”で学んでよかったことは?
イベントの司会や影アナウンスなど、在学中からさまざまな現場を体験できたことです。学校側が仕事を紹介してくれるから、自分で探すよりも現場に踏み込みやすいし、実際の仕事を経験するなかで、自分なりに向上心や課題を見出すことができました。
夢をめざす人へのメッセージを!
自分の気持ちを大切にして、興味があるなら“やってみる”という選択をしてみてほしいです。ひと言で声の仕事といっても、選べる道はたくさんあるから、まずはチャレンジしてください!
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