卒業生インタビュー/美術制作科

美術(大道具)・河合真愛さん

TBS系『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』
TBS系『CDTV ライブ!ライブ!』

美術(大道具) 河合真愛さん 17年度卒
金井大道具(株)

美術にリアリティを求められるときが
大変でもあり面白い

テレビ美術(大道具)の世界をめざしたキッカケを教えてください。

子どものころから好きだった絵を描くことと、エンタメの両方に関われる仕事だと思ったのがキッカケです。

セットをつくるなかでどのような役割を?

テレビ番組のセットは、工場で加工したパネルなどがスタジオに運ばれ、組み立てられてできあがります。私が勤務する工場では、デザイナーからの指示書をもとにパネルの加工や立体物の造形をしています。そのなかで私は、パネルに色を塗ったり、絵を描いたりする塗装を担当しています。ドラマのセットでは壁や柱など、汚れを自然に表現しなければいけないこともあり、難しいときは先輩に泣きついてしまうこともあるんです(笑)。

この仕事の醍醐味は何でしょう?

昭和の時代の再現ドラマの場合、家の壁紙に汚れを付けたりして当時の雰囲気をつくり出すことがあります。大体のものにデザイナーから色指定はありますが、汚れ具合などは自分でイメージを膨らませて塗っていかなければならないことも。そういった、答えがないなかでリアリティを求めなければいけないときが大変でもあり、この仕事の面白いところだと思います。歌番組のセットではシンプルなものから世界観を表現するものまで、曲によってさまざまです。曲のイメージを考えながらゼロからつくっていくこともあり、とてもやりがいを感じます。

担当した番組は?

「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」のセットはネタバラシのとき、仕掛けを知らない出演者に『セットが本物そっくりで全然わからなかったよ!』って驚かれることも多いので、モチベーションが上がりますね。

在学中に一番がんばっていたことは?

ほかの学科の学生と一緒に番組をつくる番組制作の授業です。1回目はうまくいかなくて、完成した作品を鑑賞するときに悔し泣きしてしまいましたが、2回目はすごくがんばって挽回できたんです。そのときの経験が自分の方向性を決めてくれたと思います。

読者にメッセージを!

入社前は力仕事もありそうなのでできるかな?という不安はありましたが、先輩たちからは「自分にできることをがんばればいい」といってもらえます。厳しい仕事というイメージがあると思いますが、実際にはとても働きやすいと思うので、少しでも興味があるなら挑戦してみてほしいですね。

美術(持道具)・齋藤愛実さん

TBS系『あのクズを殴ってやりたいんだ』
映画『グランメゾン・パリ』

美術(持道具) 齋藤愛実さん 18年度卒
(有)京阪商会

手がけた仕事が映像で伝わる。
美術スタッフの仕事のやりがいです

“持道具”とはどんな仕事ですか?

ドラマや映画で役者さんが身につけている“衣裳以外のもの”を用意する仕事です。代表的なものとしては、帽子、腕時計、アクセサリー、かばん、靴、傘などですね。警察官のホイッスルや拳銃、防弾チョッキ、消防士が使うボンベや防火服なども持道具に含まれます。私もこの仕事を知ったのは東放学園に入学してからなんです。学内で行われた企業説明会で、いま働いている京阪商会のお話を聞き、衣装とも小道具とも違う、持道具という職種があるんだと知り、興味を持ちました。

役者さんが身につけるアイテムはどのように決めるのですか?

台本を読み込み、監督やプロデューサー、衣裳やメイクを担当するかの美術スタッフとの美術打ち合わせでキャラクターのイメージをすり合わせたうえで、アイテムを提案しています。最近では、『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)で相澤悟役の倉悠貴さんが身につけたアクセサリーが印象に残っていますね。「木製アクセサリーを」という要望をいただいた監督からも「すごくいいね!」と言ってもらえたり、倉さんご本人も気さくにそのイメージに寄り添い、劇中でしっかり映るように演じてくださったりしたのがうれしかったですね。

アイテムはどこから集めてくるのですか?

当社の美術倉庫からイメージに合うものを選んだり、ネットで調べたり、いろいろなお店を探し回ってショップからリースしたりします。日々の撮影現場をこなしながら収集と返却を繰り返しているので、スケジュール管理は大変です(笑)。

映画『グランメゾン・パリ』ではフランスロケにも参加したとか。

日本から持ちこんだ道具一式をホテルの一室に広げて作業をしました。『グランメゾン東京』(TBS系)は、私がはじめて関わったドラマ。撮影までの準備や撮影中の動きを学んだ作品で、今の私の土台になっています。木村拓哉さんをはじめとする豪華キャストのみなさんを目の当たりにして、「ドラマってすごい!」と実感した作品でもありますね。

東放学園の学びで役立っていることは?

「番組制作演習」という授業で、制作系・技術系など、他学科の人たちとコミュニケーションをとりながらひとつの番組をつくったことですね。この仕事はさまざまな職種の人と会話をすることが多いので、学生のときにそういう経験ができたのは、実践的でよかったです。美術スタッフの仕事は、作品をとおして自分の手がけた仕事が伝わるからやりがいが大きい。現場のスタッフには、東放学園の卒業生も多いから楽しいですよ。

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