10月9日(土)東放学園映画専門学校にて、映画『アイの歌声を聴かせて』(10月29日全国公開)の特別鑑賞会と吉浦康裕監督によるトークイベントを開催しました。
映画『アイの歌声を聴かせて』は、『イヴの時間』『サカサマのパテマ』の吉浦康裕監督が、自身が得意とする“AIと人間の関係”というテーマを、高校生の少年少女たちが織りなす瑞々しい群像劇という形で描写し、エンターテインメント作品として仕上げたオリジナル劇場映画。
映画公開に先駆けて開催された本作の特別鑑賞会と監督トークには、アニメーション・CG科(アニメーション映像科)の1、2年生が参加。学生たちから事前に集められた質問に、吉浦監督が答えていくという形式で進行しました。
話題は、本作の題材 三本柱でもある“AI+青春ジュブナイル+ミュージカル”について、大河内一楼さんと共同でつくりあげた脚本づくり、キャラクターができあがるまでの過程、監督自身がこだわったレイアウトや動画コンテ、画作りにおけるレンズの選択についてまで、具体的なエピソードをお話しいただきました。
「みなさんも作品をつくるときには、作品タイトルとキャラクターの名前を仮でもいいので自分でつけておくことが大事だと思います。これは僕の持論ですが、タイトルやキャラの名前をぞんざいに扱うとキャラに魂が宿らないんですよ。今作でも、劇中で名前が出てこないキャラクターにも名前をつけていました」とアドバイスもいただきました。
イベントの最後には、「自分が本当にやりたいことを明確にもってほしい。そしてそれをいつか自分の手でつくるんだという強い気持ちをもって業界にとびこんでほしいです」というメッセージをくれた吉浦監督。
参加した学生たちにとって、今後の作品づくりで“大切にすべきことのヒント”をたくさんもらえた、そんな有意義な時間となりました。