卒業生インタビュー/アニメーション・CG科

アニメ撮影監督・竹沢裕一さん

アニメ『僕の心のヤバイやつ』
アニメ『風都探偵』

アニメ撮影監督 竹沢裕一さん 07年度卒
(有)高橋プロダクション T2studio

授業で「After Effects」を学び、アニメ撮影の面白さを知った!

アニメ制作において、「撮影」とはどんな仕事ですか?

アニメーターが描いたセル画や美術が描いた背景、3DCGなどの素材を、「After Effects」というソフトを使って合成し、ひとつにまとめていく仕事です。さらに光などエフェクトを加えたり、カメラワークを付けて、1カットごと映像にしていく“画作り”を担っています。撮影監督の役割は、それら撮影処理の方向性を決めること。作品全体を演出する監督の意図をくみ取って、映像の雰囲気や質感をつくることに日々奮闘しています。

アニメ制作の「撮影」の醍醐味、面白さを教えてください。

一番のやりがいは、自分が出力した映像がそのままテレビでオンエアされたり、劇場のスクリーンで上映されるのを見られることですね。上手くいったカットがあると、達成感があります。素材をつくる他セクションと違って、これは最終工程の撮影ならではの醍醐味です。撮影監督として難しいと感じるのは、自分がつくりたい映像を撮影チームのメンバーにどう伝えるか。映像を言語化するのはやはり難しいです。

担当作品でのこだわりは?

アニメ『僕の心のヤバイやつ』では、監督から「キャラクターの心情に合わせて、光と影の表現で映像をつくっていきたい」というリクエストがありました。ポジティブなヒロインとガティブな主人公では、同じ教室にいるシーンでも画面の明るさが異なっていて…。最初は難しさも感じましたが、キャラクターの気持ちが大きく動いたところで、通常より光の処理を強めに処理し、そういったカットをポイントごとに入れていったことで、メリハリのある映像になったと思います。

アニメの仕事に興味をもったのはいつ?

中学生のころからアニメが好きで、高校で進路選択するころにはアニメ制作に関わる仕事がしたいと思っていました。絵を描くのが好きだったので、入学時はアニメーター志望でしたが、東放学園ではアニメに関わる仕事を幅広く勉強できたのがよかったですね。今使っている「After Effects」を授業で学んで、撮影という仕事を知るきっかけになったのが自分にとって大きかったです。

アニメ業界を志す人へメッセージを!

アニメに限らず、仕事をしていく上で、自分なりの「こだわりを持てるか」は大きなポイントで、そこで人と差がつくと思います。自分は在学中に時間をたっぷりかけて、撮影にこだわった作品をひとつ制作したことで、作品作りの楽しさや達成感を知ることができました。学生時代は時間がたくさん使えるので、自分のやりたいことを突きつめてください。

アニメプロデューサー・磯部真彩さん

アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』
アニメ『黒子のバスケ』

アニメプロデューサー 磯部真彩さん 07年度卒
(株)プロダクション・アイジー

“プロデューサーに向いている”という先生のひと言で道が開けた

アニメプロデューサーをめざしたキッカケは?

幼少期からずっとアニメ好き。最初はアニメーターをめざし東放学園に入学しましたが、画力が伸びず悩んでいて…。そんなとき先生から「人をまとめるのがうまいからプロデューサーに向いている」といわれ、アニメ制作に関わるにはそういう道もあるのか、と志望を“制作進行”に切りかえたんです。

プロデューサーとはどんな仕事なのですか?

監督やキャラクターデザイン、背景美術など作品に関わるメインスタッフや制作会社の選定にはじまり、シナリオやコンテ内容の打ち合わせ、音響や映像編集の立ち合い、全体スケジュールの進行具合や予算の管理まで、作品全体に常に関わりながら、各部署やスタッフがスムーズに動けるよう力をつくす仕事です。

やりがいや難しさはどこにあるのでしょう?

たとえば現在担当している『銀河英雄伝説 Die Neue These』は、多くのスタッフが関わる大作です。制作スタッフの中にも田中芳樹先生の原作小説や30年前に制作されたアニメシリーズの熱いファンがたくさんいて、きっと、それぞれの方の『銀河英雄伝説』の解釈があると思います。多田俊介監督の解釈を重んじながらも、クリエイター個々人々の思いや得意分野をうまく組み合わせて1本のアニメをつくりあげる、その調整はものすごく大変ですが、カチッとハマったときには言葉にならない喜びがあります。

アニメ業界をめざす人にアドバイスを!

私は東放学園入学当初に思い描いていた夢からは、少し違う方向へ舵を切りましたが、アニメの仕事が今も大好きです。そう思えるのも、アニメーターの道につまずいたとき、「別の方法があるかも」と発想を切りかえたことで、アニメプロデューサーへの道が開けたから。東放学園は作画だけでなく幅広く学べる場所なので、自分の中にある新しい才能や可能性にオープンな気持ちで学べば、学生時代の想像を越えた形でアニメと関わる未来が開けるかもしれませんよ!

CGアニメーター・丸山かおりさん

アニメ『TRIGUN STAMPEDE』
アニメ『ゴジラ S.P〈シンギュラポイント〉』
アニメ『蒼穹のファフナー THE BEYOND』

CGアニメーター 丸山かおりさん 13年度卒
(有)オレンジ

繊細に、ダイナミックに、CGに動きの表現を与える仕事

アニメ制作にはさまざまな役割がありますが、そのなかでもCGを選んだ理由は?

学生時代は、作画と撮影(動画や背景などの素材をひとつにまとめる作業)のどちらに進もうかと、ギリギリまで迷ったのですが、CGなら絵も動かせるし、カメラワークを担う撮影の作業にも関わることができます。アニメ制作のデジタル化が進むなかで、将来性も考えてCGを選択しました。

具体的にはどんな作業を?

アニメのCGには大きく分けてCGの原型をつくる“モデリング”とそれを動かす“CGアニメーター”の役割があり、私が担当しているのは後者。主要キャラクターからロボット、怪獣、乗り物まで、動かせるものは何でも動かします。

仕事で大切にしていることは?

動きばかりに目がいきがちですが、構図やキャラ同士の距離感、ポージングなども、絵作りに大きな影響を与えます。指先の形ひとつでも、印象が変わるので奥が深いですね。演出意図から外れない範囲で、自分のアイデアを提案していくことを常に心がけています。将来的には、CGディレクターができるくらいまで成長できたらいいなと思っています。

学生時代に努力していたことは?

映像編集加工ソフトのショートカットをとにかくたくさん覚えていました。おかげで入社当初から「作業が早い」と評価されましたし、より多くのカットに関わることができました。新人時代は自分がどれだけがんばれるかが大事。才能とかは考えずに“できるようになる”ことだけを考えて、努力を続けてみてください!

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