卒業生インタビュー/映画制作科

映画監督・堤 幸彦さん

映画『ファーストラヴ』
映画『望み』

映画監督 堤 幸彦さん 78年度卒 / 愛知県出身
(株)オフィスクレッシェンド

僕らには想像もつかない、常軌を逸した作品をつくってほしい

最新作『ファーストラヴ』は監督ご自身にとってどんな映画になりましたか?

一見サスペンスに思える作品ですが、これは女性が陥る心の闇と向き合っていく心理劇なんです。他人から見ればささいな心のひだが、人生に大きな影を落としていく。そうした人間の心理をどう映像で表現するのか。これまでの映像作家としての経験が問われる作品でしたが、北川景子さんらキャストの素晴らしい演技のおかげで、心に刺さる物語との評価をいただくことができました。

役者さんからベストな演技を引き出すために、撮影現場で心がけていることは?

出演者は一流の俳優さんばかりですから、今さら僕が役柄の意味を提示したり、細かい指示をする必要はありません。僕のもっとも大きな役割は、ストーリー全体の時間軸や感情のつながりを俯瞰したうえで、今日撮影するシーンに求められる演技の強弱や感情解放のレベルを見極め、彼らに伝えていくことにあるんです。とくに女優さんはどうしても毎回全力で演じてしまうから、「北川さん、今日の感情は45%で」とセット裏でささやいたりしますね(笑)。

今後はどんな作品に取り組んでみたいですか?

若い時代に感じた世の中の矛盾や不条理って、自分の中では今も消えていないし、そこに切り込んでいく作品ですね。今までの“堤流”の作風はちょっと横において、いよいよ本当に描きたかった世界に突っ込んでいきたいと思っています。最後に映画の世界を志す読者へのメッセージをお願いします!肩肘を張らず、とにかく自由であれ。それがその後何十年のパワーへとつながっていきます。僕らの世代から見れば非常識なことでも、若い人にとっては普通で、自然にやれてしまうような新しい映像表現がたくさんあるはず。方法論にこだわる必要はありません。思いの強さで時代や技術の差を乗り越えて、僕らには想像もつかない、常軌を逸した作品を生み出してください。

映画監督・行定 勲さん

映画『劇場』
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』

映画監督 行定 勲さん 88年度卒 / 熊本県出身
(有)セカンドサイト

設計図を描くよりも、思いもしない瞬間を映画に紡ぎたい

『窮鼠はチーズの夢を見る』は行定さんにとってどんな作品に?

男同士の恋愛を描いてはいても、これは普通のラブストーリー。そして、物語がふたりの恋の行方にフォーカスしているという意味で、僕の作品の中でもっとも“濃い”恋愛映画になりました。同性愛は自分にはわかりえないものだけど、撮影を通じて「男同士っていいもんだな」と共感できたし、それを如実に表現できて、非常に満足のゆく作品でした。

現場では1シーンに対して何度もテイクを重ねるそうですが、その理由は?

限られた撮影の中でも、俳優たちにその役を生きる時間を少しでも多く与えてあげたいからですね。彼らはシーンに対していくつものアプローチを用意しているはずだし、演出上のすれ違いさえ、結果的にいい味を出す場合もある。『劇場』でも、山﨑賢人くんと松岡茉優さんが思いもしない巧みさで、自身とは明らかに違う役どころを着地させてくれました。完璧な設計図はいらない。スタッフであれ、俳優であれ、彼らのビジョンが僕の想像を凌駕してくれることが素晴らしいんですよ。

東放学園で映画を学ぼうと考えている人にメッセージを!

2年間を通じて、映画というものが“なんとなく”ではなく、“明らかに”自分を奮い立たせるものになりうるか。そのキッカケだけでもつかんでほしいですね。もしも映画をつくる確実なモチベーションを自分に感じられたなら、それだけで立派なものだと思います。

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