(株)白組
日本のVFXを牽引する映像制作プロダクション。映画・CM・アニメ・ゲームムービーなど多岐ジャンルにわたりハイクオリティな作品を世に送り出している。
本科は、大学3年生以上、大学・短大・専門学校の卒業生および社会人が対象です。
※大学とのダブルスクールは、本科の授業履修などに影響が出ない状況であることが条件です。本科では、「NukeX」「AfterEffects」を使用したコンポジットを主軸としたカリキュラムをもとに、短期間でVFXに関する知識・技術を習得していきます。また「Maya」を主軸とした授業を1年間とおして行うことで、VFXに必要な3DCGのスキルも身につけます。本科のカリキュラムは、ソフトのオペレーション習得にとどまりません。撮影スタジオ「STUDIO Dee」や4Kデジタルカメラ「Sony PXW-FS7」など、映画の学校ならではの業界標準機材を使用した本格的な撮影実習を行い、撮影した素材を使ったコンポジット・3DCG・エフェクト作業まで、映像作品を完成させるまでの一連の過程を学びます。授業時間外も貸し出し可能な機材や設備を使って、授業の予習・復習や授業課題の作品制作、就活用の個人作品制作やデモリール・ポートフォリオの制作に打ち込むことができます。
コンポジター/VFXアーティスト/CGクリエイター/エフェクトアーティスト/映像エディター/映像クリエイター
映画VFX専攻科 学科紹介ムービー
映画VFX専攻科のポイントを紹介
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手がける(株)白組が、映画VFX専攻科のアドバイザーに就任。日本のVFXを牽引する映像制作プロダクション・白組のクリエイターが、いま映像制作現場で求められている最先端の映像技術を伝えていきます。
(株)白組
日本のVFXを牽引する映像制作プロダクション。映画・CM・アニメ・ゲームムービーなど多岐ジャンルにわたりハイクオリティな作品を世に送り出している。
■本格海戦ゲーム『蒼焔の艦隊』オープニングムービー 岩本晶監督(白組)
©LiberEntertainment Inc.
(株)白組から岩本晶監督(映画『シン・ゴジラ』CGディレクター)を講師に迎え、VFX作品の全制作工程を踏襲した実習を行います。数名でチームを組んで行う「グループ制作」では、与えられた条件の中で、監督が思い描く完成形をつくりあげるにはどうすればよいか、現場さながらのディスカッションを交えながら作品のクオリティを高めていきます。また合成やエフェクトといったフィニッシュワークだけでなく、合成を想定した実写撮影や3DCGなどの素材づくり、撮影前の設計・シミュレーションといったVFX作品のクオリティを左右する事前準備まで、映像制作のノウハウを実践的に習得します。
本科のカリキュラムは、VFX映像制作の現場で求められる幅広いスキルを習得するため、業界標準のアプリケーションを学べる科目で構成しています。ハリウッド映画などハイエンドな映像作品で使用されているコンポジット(合成)ソフト「NukeX」や「After Effects」、3DCGソフト「Maya」「Cinema 4D」、グラフィックソフト「Photoshop」「Illustrator」、それ以外にもプロの現場で使用されている各種プラグインなどを総合的に習得します。
本科の講師陣には、白組の岩本晶監督をはじめ、VFX・CGの制作現場で活躍する現役プロが勢揃い。それぞれ自身の経験から得たノウハウや専門知識・技術を余すところなく学生たちに伝授します。
(株)白組
岩本 晶さん
映画監督・VFXディレクター
担当科目:コンポジット演習Ⅰ・Ⅱ
1991年(株)白組に入社。おもな作品は、映画『シン・ゴジラ』CGディレクター、テレビ東京『エッグカー』、NHK Eテレ『にゃんぼー!』監督・脚本・演出、ゲーム『蒼焔の艦隊』PV・OPムービー監督、映画『トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ!』監督・VFXスーパーバイザーなど。
YouTuberの人気ぶりを例に取るまでもなく、最近は誰もが手軽にハイクオリティな映像を公開できる時代になりました。では、そのなかで映像のプロフェッショナルたちは、“お金をもらって何をするのか”。いま、業界に求められているのは、個々の分野で突出した才能や得意ワザを持ち、アマチュアでは及ばないような、映像の付加価値を提供できる人材です。
白組のチームにも、モデリング大好き、エフェクト大好きといったスペシャリストが多数在籍しており、監督の漠然としたオーダーにも、“好きだから”の思いで、想像を超えたものを提案してきます。たとえば、Visual Effectsを担当した『シン・ゴジラ』における戦車の砲撃シーン。あのリアリティは、ひとりの戦車マニアのCGクリエイターによる、尋常でないディテールへのこだわりが大きく貢献しているんですよ。
そして、デジタルツールがいくら進化しても、その機能を使いこなすだけでは、プロとして不十分です。演出が投げかけたテーマに基づいて、“何を見せたいのか”を明確な目標として感じ取り、資料探しから完パケまで、チームの一員としてプロジェクトを全うできる能力が必要なんですね。
そのため映画VFX専攻科の授業では、なによりもトータルな“作品作り”に主眼を置き、私が白組で培ってきた経験をもとに、現場目線のアドバイスができればと考えています。実習の課題は、たとえ1カットでも、YouTubeなどで公開される前提で完成させる。そして互いに作品を評価し合い、ディスカッションを重ねてみる。教室では、私が上司で学生が部下というくらいの気構えです。ある種の緊張感を通じて、グループでの協調性、スケジュール感といったプロの仕事感覚も身につけてほしいですね。
大事なのは“寝ても覚めてもVFX”というぐらいの学生時代を過ごすこと。“好き”を原動力に試行錯誤を重ね、「キミじゃないと困るんだ!」というVFXクリエイターに成長してくれることを願っています。
秋山一憲さん
CGディレクター・コンポジター
担当科目:3DCG Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、ゲーム『ファイアーエンブレムif』、ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』、ドキュメンタリー『NHKスペシャル「人体」』などのCG映像制作に参加。
達富喜美男さん
(株)キュー・テック
管理部 シニアリクルーティングマネージャー
担当科目:特別講座
1977年(株)音響ハウスに入社、音楽番組やPV、CMの編集などを担当。1988年より(株)いちじゅ・スタジオMESAの設立に参加。数多くのCMや映画『東京夜曲』などの編集に従事。2001年(株)キュー・テックにスタジオMESAの営業権譲渡と共に移籍し、現在に至る。
本科では、一部の授業でクォーター制(4学期制)を導入しています。通常は一科目を週1回受講するところ、クォーター制では週2回受講します。ひとつの科目・アプリケーションを短期間で集中的に習得することで、効率よく学ぶことができます。また1週間に学ぶ科目数が半減し、少ない科目をじっくり学ぶことができます。
本科では、授業終了後に視聴が可能な「授業アーカイブ動画」を用意しています(一部科目を除く)。インターネット環境さえあれば、スマホやタブレット、パソコンを使って、いつでもどこでも視聴可能。自宅での復習や授業時間外の自主学習、欠席した場合のフォロー教材としても活用できます。繰り返し利用することで、理解力を高めることができ、より効率的にスキルアップがはかれます。
映画VFX専攻科のカリキュラムを紹介
コンポジット(合成)ソフト「AffterEffects」のオペレーションを学び、映像合成の基本を習得する。
3DCGソフト「Maya」の基本的な概念から、制作工程、3Dデータの扱いなどを学ぶ。
4Kデジタルカメラ「SONY PXW-FS7」やグリーンバックを使った撮影実習をとおして、実写合成の技術を習得する。
「特撮VFX撮影実習」で撮影した映像素材をもとにコンポジット作業を行い、映像制作の一連の流れを知る。
エンタメ業界で活躍する卒業生を紹介
VFXコンポジター
稲垣充育さん(07年度卒)
フリーランス
東放学園卒業後、CG制作会社での勤務を経て、フリーランスのコンポジターとして活躍。おもな作品は、映画『亜人』『東京喰種トーキョーグール』『シン・ゴジラ』『テラフォーマーズ』、TV『NHKスペシャル 生命大躍進』『NHKスペシャル 戦艦武蔵の最期』など。
もともと大の映画好きで、会社員から一念発起して、VFXの世界をめざしました。数ある映画学校の中から東放学園を選んだのは、自分の求めるコンポジット(合成)のスキルがピンポイントで学べ、つくりたいものに集中できる環境だったからです。
1年間の短期集中型だけあって、カリキュラムはかなりハードでしたが、ステップごとに復習を徹底することで、求める技術が効率的に学べたと実感しています。卒業後はCG制作会社で経験を積み、その後フリーのコンポジターに。実写映画のコンポジットを担当する際は、実際の風景とCG素材の合成がより自然に見えるように仕上げつつ、そこから監督の求めている表現になるように画作りをしていきます。コンポジターは映像の最終段階を担うポジションだけにプレッシャーもありますが、“合成によって最後の絵をつくりあげる”作業には、大きなやりがいを感じます。映画VFX専攻科では、そんなコンポジットのスキルと併せて、カメラやレンズの知識もぜひ身につけてください。たとえ実写映画におけるフルCGカットであっても、我々はすべての映像素材を“カメラで撮ったもの”と仮定して合成を行うからです。幸い、東放学園には「RED」などデジタルシネマの撮影機材が揃っています。学校のカメラを借りて“なにかを撮ってみる”のも、すごくいい経験になると思いますよ。
Flameアーティスト
山下奈津子さん(04年度卒)
Lola Visual Effects
東放学園卒業後、日本のポストプロダクションで働いたのち渡米。おもな作品は『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など。
東放学園卒業後は、CMをメインとするポストプロダクションに就職したんですが、「やっぱり映画の仕事がしたい!やるなら海外で!!」という想いからハリウッドへの興味が広がりました。
休日は人脈をつくるために、海外のクリエイターに出会えるセミナーやイベントを探しては、片っ端から参加していましたね(笑)。積極的にアクションを起こした結果、現在はロサンゼルスのLola Visual Effectsというスタジオで、Flameアーティストとして働いています。いまハリウッドでコンポジターソフトといえば「NUKEX」を使うことが多いのですが、最近私が担当しているビューティー・ワークの作業では、おもに「Flame」を使用しています。日本でCMの仕事をしていたころも「Flame」を使っていましたが、当時東放学園で学んだことがとても力になったのを覚えています。在学中は、第一線で活躍されているプロの方に直接指導してもらえたり、インターンシップで都内の主要ポストプロダクションに行く機会を得られたりと、業界への橋渡しをしてもらえるのがとても心強かったですよ。
VFXコンポジター
平井智幸さん(06年度卒)
(株)イクシード
大学卒業後、東放学園を経て、ポストプロダクションの(株)イクシードに入社。コンポジターとしてCM、Webムービーなど広告・プロモーション映像を中心に手掛ける。
大学時代、ゼミでショートムービーをつくった経験から映像に興味を抱き、とりわけ“ワンカットを仕上げる合成の分野”に魅力を感じて、この世界をめざしました。
学校選びは迷わなかったですね。大卒者を受け入れてくれて、1年制の学科で…。そして敬愛する堤幸彦監督が卒業生とくれば、もう東放学園で即決でした(笑)。卒業者はコンポジターとして、CMやWebムービーなど、広告中心の映像に関わっています。昨今のCMでVFXが施されていないものはほとんどないといってもよいでしょう。さまざまな技術を駆使してハイクオリティな映像を提案しながら、監督の求めるイメージを実現していきたいですね。東放学園で培われたスキルは、そんなCMの世界で使われるツール「Flame」の技術につながるもので、自分には“どストライク”といえるほど役立つものでした。聞けば映画VFX専攻科では、「NUKEX」をいち早く導入されるとか。今後仕事に取り入れたいと思っていたシステムだけに、僕自身ももう一度入学して学び直したいくらいですよ(笑)。当時の同級生は大卒や社会人など同世代の人も多く、いまでも連絡を取り合う間柄。仲間の存在も大きな財産ですね。
本科の卒業生は日本国内外のポストプロダクションで、コンポジター・VFXアーティスト・CGクリエイター・映像エディター(映像編集)のスペシャリストとして活躍しています。アメリカ・ロサンゼルスにて、ハリウッド映画に携わっている卒業生もいます。
この学校・学科を選んだ理由と入学後の感想を紹介
映画VFX専攻科
齋藤大輝さん
(26歳)
「実際の現場に近い環境で、作品制作が学べます!」
映画VFX専攻科
武田飛鳥さん
(24歳)
「自宅に帰ってからも“授業アーカイブ動画”で復習する日々」
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